顧客情報が部門ごとに分散していて、必要なときにすぐ探し出せない。
営業とマーケティングの連携が取れず、見込み客へのアプローチに一貫性がなくなってしまう。
こうした課題は、多くの企業が直面している悩みです。
顧客との関係性を強化し、組織全体の業務を効率化する手段として、今あらためて注目されているのが「CRM(顧客関係管理)」です。中でも、クラウド型のCRMツールは、営業支援やマーケティングの自動化、チーム間の情報共有を強力にサポートしてくれます。
本記事では、CRMの基本的な考え方から、おすすめのCRMツール10選までを詳しく解説。さらに、自社に合ったツールを選ぶためのポイントや、活用による具体的なメリットについてもわかりやすく紹介します。
今すぐmonday CMRを試してみる(14日間無料)CRMとは?
「CRM(Customer Relationship Management)」とは、日本語で「顧客関係管理」と訳される言葉です。簡単にいうと、企業が顧客との関係を構築・維持・強化するための仕組みや戦略のことを指します。
営業活動やカスタマーサポート、マーケティングにおいて、顧客情報は非常に重要な資産です。しかし、情報が部門ごとに分断されていたり、属人的な管理がされていたりすると、「誰が何を話したか分からない」「対応漏れが発生する」といった課題が生じやすくなります。
こうした問題を解消するために注目されているのが、CRMの活用です。特に近年は、クラウド型のCRMツールが普及し、誰でも簡単に導入できる環境が整いつつあります。
CRMは単なる「顧客名簿」ではなく、顧客の行動履歴や購買履歴、対応記録などを蓄積し、より深い関係構築に活かすための土台となるものです。
CRMツールが必要な理由
顧客と良好な関係を築くうえで、CRMツールは今や欠かせない存在となっています。
たとえば営業チームでは、見込み顧客のステータスを把握し、最適なタイミングでアプローチすることが重要です。一方、マーケティング部門では、過去の接点をもとに適切な施策を展開する必要があります。
CRMツールを使えば、情報をすべて一元管理でき、部署間のスムーズな連携が可能になります。また、属人化の防止にも役立ち、今後ますます重要になるしょう。
CRMツールおすすめ10選
ここからは、おすすめのCRMツールを10種類ご紹介します。各ツールの特徴、主な機能、料金体系、どんなチームに向いているかなどをまとめていますので、自社に合うものを見つける参考にしてください。
1. monday CRM
月額料金:無料プランあり、有料プランは月額1,560円/ユーザー〜(年契約時)
主な機能:営業パイプライン管理、顧客管理、自動通知、見積書・請求書作成、分析ダッシュボード
向いているチーム:営業・マーケ・カスタマーサクセスの連携が必要なチーム
メリット:
- ノーコードで柔軟なワークフロー構築が可能
- 業務プロセス全体を一気通貫で可視化
- 視覚的なUIで初心者にも扱いやすい
2.Zoho CRM
月額料金:無料プランあり、有料プランは月額1,680円/ユーザー〜
主な機能:見込み顧客管理、ワークフロー自動化、商談・案件管理、レポート作成
向いているチーム:中小企業、コストを抑えて導入したい企業
メリット:
- 豊富な機能が低価格で利用可能
- Zoho製品との連携がスムーズ
3.HubSpot CRM
月額料金:無料プランが非常に充実。有料は月額96,000円〜(マーケ連携機能)
主な機能:コンタクト管理、商談トラッキング、メールテンプレート、マーケティングオートメーション
向いているチーム:マーケティングとの連携が必要な営業組織
メリット:
- 無料でも十分に実用レベル
- 洗練されたインターフェースで直感的に操作可能
4.Salesforce Sales Cloud
月額料金:月額3,000円/ユーザー〜(最小プラン)
主な機能:営業管理、顧客管理、AI予測、詳細な分析、柔軟なカスタマイズ
向いているチーム:中〜大企業、複数部門での本格導入を検討している企業
メリット:
- グローバルスタンダードの安心感
- 業務に応じた細やかな設定が可能
5.Freshsales CRM
月額料金:無料プランあり、有料プランは月額1,400円/ユーザー〜
主な機能:AI予測、リードスコアリング、パイプライン管理、メールトラッキング
向いているチーム:効率的に営業活動を行いたいチーム
メリット:
- AIがリードの温度感を可視化
- チャット・通話・メールが統合された営業ハブ
6. Zendesk Sell
月額料金:月額19ドル/ユーザー〜(基本プラン)
主な機能:営業パイプライン管理、メール・通話のトラッキング、カスタマーサポートとの連携
向いているチーム:営業とカスタマーサポートを横断してCRMを活用したいチーム
メリット:
- Zendeskのサポートツールと連携でき、対応履歴の一元化が可能
- シンプルで見やすいUIで導入しやすい
7.SugarCRM
月額料金:月額80ドル/ユーザー〜
主な機能:顧客管理、営業支援、ワークフロー自動化、高度なレポート機能
向いているチーム:柔軟なカスタマイズを求める中〜大規模チーム
メリット:
- 自社独自の営業プロセスに合わせた柔軟な設計が可能
- データ分析や予測機能が強力
8.Kintone
月額料金:月額1,000円/ユーザー〜
主な機能:顧客管理、案件進捗管理、タスク・コメント共有、カスタムアプリ作成
向いているチーム:中小企業、ノーコードで自社仕様にしたいチーム
メリット:
- 業務に合わせて自由にアプリを設計可能
- タスク・コメント・通知などでチーム連携もしやすい
9.Pipedrive CRM
月額料金:月額14ドル/ユーザー〜
主な機能:パイプライン管理、自動フォローアップ、売上予測、通話・メール追跡
向いているチーム:営業活動に特化したい中小チーム
メリット:
- 直感的な操作で誰でも扱える
- 営業フローに特化した設計で、商談管理に強い
10.Keap
月額料金:月額249ドル〜
主な機能:顧客管理、マーケティングオートメーション、請求書・決済機能
向いているチーム:サービス業やオンラインビジネスを展開する中小企業
メリット:
- 顧客管理とメールマーケティングを一体化
- フォーム作成や決済機能も内蔵されており、ECにも適応
CRMツールを使用するメリット
CRMツールを導入すると、顧客対応や営業活動の質が大きく向上し、チーム全体の業務も効率化されます。ここでは、特に実感しやすい5つのメリットを詳しく見ていきましょう。
顧客管理を一元化し業務を効率化できる
顧客の連絡先や商談履歴、問い合わせ内容などが、Excelや個人のメモでバラバラに管理されていると、必要な情報を探すのに時間がかかり、対応ミスの原因にもなります。
CRMツールを使えば、こうした情報を一つの場所にまとめて管理でき、いつでも誰でもすぐに確認可能です。
営業、マーケティング、カスタマーサポートなど、複数の部門で同じ情報を共有することで、対応の重複や伝達ミスを防ぎ、業務全体の流れがスムーズになります。
売上予測や商談分析の精度がアップ
CRMには、営業活動をもとに売上の見込みを数値で予測したり、商談の傾向を分析したりする機能が備わっています。
たとえば、「どの営業担当が、どんなアプローチで成果を出しているか」や、「どのタイミングで成約につながる可能性が高いか」といった情報をデータから可視化できます。
これにより、経験や勘に頼らず、データに基づいた戦略的な営業活動ができるようになるでしょう。
顧客対応のスピードと品質が向上
CRMには、過去の問い合わせ内容や対応履歴がすべて記録されているため、担当者が変わっても一貫した対応が可能です。
たとえば、以前のクレーム内容や購入履歴をすぐに確認できれば、同じ説明を繰り返す必要がなく、顧客もストレスを感じにくくなります。
結果として対応スピードが上がり、顧客満足度の向上につながります。対応漏れや二重対応といったミスも防ぎやすくなり、業務効率も改善されるでしょう。
情報の共有とナレッジの蓄積が進む
日々の営業活動や提案内容、成功した事例などをCRMに記録しておくことで、チーム内に自然とナレッジ(知見)が蓄積されていきます。
たとえば「この業界にはこういう提案が効果的だった」といった実践的なノウハウを、ほかのメンバーと共有可能です。
これにより、営業力の底上げや新人の早期戦力化にもつながります。チームで成果を出すための土台づくりとしてもCRMは有効です。
属人化を防ぎ、引き継ぎがスムーズに
業務が特定の担当者に依存していると、その人が休んだり退職したときに対応が止まってしまうリスクがあります。
CRMには顧客とのやりとりや営業活動の内容がすべて記録されているため、別の担当者でもすぐに状況を把握可能です。
誰が見ても分かる状態が保たれていれば、引き継ぎもスムーズに行えますし、継続的に高い品質で顧客対応ができるようになります。
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CRMを選ぶ際に考慮したい5つのポイント
CRMツールは数多くありますが、自社に合ったものを選ぶためには「何ができるか」だけでなく「どこまで柔軟に使えるか」も重要です。
ここでは、選定時に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
業務に合わせてCRMを設計できる
会社によって営業のやり方や取り扱う商品・サービスはさまざまです。そのため、商談の進め方も少しずつ違ってきます。
CRMツールの中には、営業の進み具合を表す「ステージ名」や管理の流れを自由に変更できるものがあります。
こうした機能があれば、自社のやり方に合わせて使いやすく調整でき、無理のない運用が可能です。
ノーコードで操作できるタイプを選べば、ITに詳しくなくても簡単に設定できます。
定型業務を自動化できる
毎日のメール送信やフォローアップ、タスクの通知など、繰り返しの作業は自動化してしまうのが効率的です。
自動化機能があれば、営業担当は本来注力すべき顧客対応や商談に集中でき、チーム全体の生産性も上がります。
売上や進捗を見える化できる
営業活動の効果を正しく把握するには、売上の見込みや進捗をリアルタイムで確認できる機能が欠かせません。
グラフやダッシュボードで成果を可視化できるツールなら、マネージャーの意思決定や改善にも役立ちます。
よく使うツールと連携できる
メールやカレンダー、チャット、サポートツールなど、すでに使っているツールとスムーズに連携できるかも確認しましょう。
CRMと他のシステムが連携していれば、手入力の手間が減り、情報の行き違いも防げます。
無理なく使い続けられるかどうかも重要
どれだけ高機能でも、操作が難しかったり設定が複雑だと使い続けるのが大変です。UIがシンプルで、サポートが充実しているかどうかも選定時のポイントになります。
最初は無料トライアルを試し、現場で無理なく使えるかを確認すると安心です。
monday CRMで営業・業務フローを一元管理
本記事では、CRMツールの基本や選び方、そしておすすめツール10選をご紹介してきました。なかでも、業務の効率化や部門間の連携を重視する企業に特におすすめなのが、monday CRMです。
monday CRMは、ノーコードで柔軟に設定できるのが特長。営業プロセスや顧客管理の内容を、自社の業務に合わせて自由にカスタマイズできます。マーケティングやカスタマーサクセスとの連携もスムーズで、リード獲得から契約、請求までの流れを1つのプラットフォーム上で一元管理できます。
さらに、期日が近づいたタスクの自動通知や、チーム全体の状況をひと目で確認できるダッシュボードなど、日々の営業活動を支える機能も充実。マネージャーにとっても、進捗管理や売上予測に強い味方となります。
また、monday CRMは、レビューサイト「G2」で5点満点中4.6という高い評価を獲得しています。導入の手軽さと、誰でもすぐに使いこなせるシンプルな操作性が、多くのユーザーから選ばれている理由です。
わからないことがあっても、専任のサポートチームがすぐに対応可能です。
「ツール選びで迷っている」「使いやすさと業務の広がり、両方を求めたい」という方は、ぜひ一度monday CRMの14日間の無料トライアルを試してみてください。
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著者:monday.com ブログ編集部
本記事は、タスク管理・プロジェクト管理のハウハウを発信する編集チームが執筆しています。