CRM ツールの登場により、顧客とのやり取りをスプレッドシートで管理する必要がなくなりました。2023年の顧客関係管理(CRM)市場の規模は、世界的にみると710億6,000万ドル。その人気は高まる一方で、これが2030年までには1,575億3,000万ドルに成長すると予測されています。
しかし、その市場には多彩な製品があり、その中から組織やチームの業務に最適なものを選ぶ必要があります。
そこで、このガイドでは CRM ツールのベスト10をご紹介。選択する際に考慮すべき主な機能、長所、短所、価格設定を具体的に見ていきます。さらに、場合に応じた CRM ツールの選び方や、ERP システムと比較した場合のメリットについてもご説明します。
monday sales CRM をはじめるCRM とは
CRM ツールは、顧客や見込み客との関係ややりとりを管理するのに役立つソフトウェアです。連絡先情報の保存、販売機会の特定、サービスの問題の記録、マーケティングキャンペーンの管理、顧客とのやりとりの追跡などを1か所で行うことができます。CRM ツールは、企業のウェブサイト、電話、メール、ライブチャット、マーケティング資料、ソーシャルメディアなどのさまざまなコミュニケーションチャネルから情報を収集します。
2024年に導入したい CRM ツールトップ10
ここからは、人気の CRM ツールを10種類取り上げてその主な機能、長所、短所、価格の内訳をご紹介していきます。CRM ツールの導入に興味があり、自社の事業に最適なものを選ぶコツが知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
1. monday sales CRM
おすすめの組織・チーム:営業チーム
monday sales CRM はフルカスタマイズが可能なノーコードのプラットフォームで、営業サイクル全体をこれひとつで一元化することができます。パイプラインの整理・管理、営業プロセスの自動化、コミュニケーションの合理化、営業サイクル全体と予測に関する貴重なインサイトの取得などに役立ちます。
monday sales CRM の主な機能
- カスタマイズ機能:開発部門のサポートなしでも CRM ツールを簡単にカスタマイズ。案件ステージの編集、必要なカラムの追加(無制限)、複数のパイプラインの同時管理などを便利に行えます。
- 自動化:さらに多くの案件の成立に向けて、リードを担当者に自動的に割り当て、今後のアクティビティのリマインダーを設定できます。リードがメールを開いたときに通知を受け取るよう設定し、貴重な時間を節約しましょう。
- コミュニケーション:クライアントとのやり取りを自動的に追跡し、送信されたメールを1か所でまとめて管理できます。パーソナライズされたメールテンプレートと AI による提案を活用して業務の効率化を図れます。
monday sales CRM のメリット
- リード、連絡先、案件管理のテンプレート
- 取引機会を360度ビューで表示する案件ステージのウィジェット
- 営業担当者の業績リーダーボード
- 既存ツールやアプリとの統合
- Google カレンダーと同期
- iOS・Android アプリ
monday sales CRM のデメリット
- プレミアムプランの最少ユーザー数が3人
- 一部の機能は上位プランでのみ利用可能
monday sales CRM の料金設定
- ユーザー3名のチームで月々4,680円~(年額)
- 無料プランなし
- 14日間の無料トライアルあり
詳細はこちら:monday sales CRM 料金プラン
monday sales CRM をはじめる2. Zoho CRM
おすすめの組織・チーム:スタートアップ、中小企業
Zoho CRM は、営業、マーケティング、カスタマーサービスの業務を一元管理できるプラットフォームです。小~中規模のチームに最適で、成長ステージにある企業向けにさまざまな統合オプションとカスタマイズ可能な CRM ソリューションを提供しています。また、AI アシスタントの Zia が、リードや案件の予測、コンバージョンの可能性がある見込み客の特定など、大規模な営業チームの取り組みをしっかりとサポートしてくれます。
Zoho CRM の主な機能
- リード管理:さまざまなソースからリードを獲得し、営業パイプラインを利用して育成。リードのスコアリングとリードの割り当てにより、営業チームの取り組みの優先順位付けが容易になります。
- 統合:Google Workspace、Office 365、MailChimp、Zendesk などのサードパーティアプリを連携してシームレスなユーザー体験を実現します。
- コミュニケーション:メール、ライブチャットのメッセージ、電話での通話、ソーシャルメディアでのやり取りを通じて、1つのプラットフォームから顧客や見込み顧客とリアルタイムで会話することができます。
Zoho CRM のメリット
- 最大3ユーザーまでの無料プランを提供
- CRM 内から会議やプレゼンテーションを実施
Zoho CRM のデメリット
- AI アシスタントは、より高額なエンタープライズプランでのみ利用可能
- 営業時間外のカスタマーサポートは有料
Zoho CRM の料金プラン
- ユーザーあたり月額14ドル(年次請求)
- 永久無料プランあり
- 15日間の無料トライアル
3. HubSpot CRM
おすすめの組織・チーム:規模の拡大を目指す中小企業
HubSpot CRM は、営業、マーケティング、顧客サービスのプロセスを1つの包括的なプラットフォームに組み込むことで、事業のあらゆる側面を改善できるよう設計されています。顧客関係の管理、営業プロセスの合理化、アプリ統合を通じたより効果的なマーケティング施策の実施などをサポートします。
HubSpot CRM の主な機能
- マーケティング自動化:セールスとマーケティングのキャンペーンを連携させることで、それぞれの見込み顧客と顧客を完全に把握できます。
- メールの追跡:メールでのコミュニケーションを CRM とシームレスに統合し、連絡先とのやり取りを追跡できます。
- レポートと分析:営業実績、顧客とのやり取り、マーケティングキャンペーンに関するインサイトを提供します。
HubSpot CRM のメリット
- マーケティング、営業、カスタマーサービスチーム向けの統一型ダッシュボード
- 個別のハブまたは統合型のハブと連携して、業務プロセスがよりスムーズに
HubSpot CRM のデメリット
- 無料プランでは使えない機能も
- カスタマイズ機能が限定的
HubSpot CRM の料金プラン
- 月額20ドル(年次請求)
- 無料プランあり
- 14日間の無料トライアル
4. Salesforce Sales Cloud
おすすめの組織・チーム:中小企業、大企業
Salesforce Sales Cloud は、企業間取引(B2B)と企業と消費者の取引(B2C)のいずれの環境でも営業、マーケティング、顧客サービスをサポートするように設計された包括的な CRM プラットフォームです。マーケティング、リード生成、営業、顧客サービス、事業分析を組み込んだ統合プラットフォームにすべての顧客情報がまとまっています。
Salesforce Sales Cloud の主な機能
- カスタマイズ機能:AppExchange から何千ものアプリにアクセスし、プラットフォームを特定のニーズに合わせて調整できます。
- 営業プロセスの管理:すべての見込み客、顧客、連絡先、潜在顧客、商談、購入履歴を整理し、簡単にアクセス可能。
- AI によるインサイトの収集:顧客の行動、営業実績、収益管理を可視化します。
Salesforce Sales Cloud のメリット
- 顧客情報を一元管理
- 販売プロセスの自動化と合理化
Salesforce Sales Cloud のデメリット
- 他の CRM よりも使いこなせるようになるまで時間がかかる
- 設定と導入に時間がかかる場合がある
Salesforce Sales Cloud の料金プラン
- ユーザーあたり月額25ドル(年次請求)
- 無料プランなし
- 14日間の無料トライアル
5. Freshsales CRM
おすすめの用途:リード管理
Freshsales CRM は、企業がリード、顧客エンゲージメント、営業自動化を管理するのに役立ちます。営業パイプライン管理、AI を活用したインサイト(Freddy 経由)、自動化、営業、マーケティング、サポートチーム向けの統一型 CRM です。
Freshsales CRM の主な機能
- 営業パイプライン管理:営業パイプラインを構築・管理するためのツールが含まれており、リードのスコアリング、取引の追跡、案件のより効率的な成立を実現。
- AI を活用したインサイトの収集:AI アシスタントの Freddy が、過去の営業データ、アクティビティ、エンゲージメントの分析で、案件に関するインサイト、スマートな推奨事項、予測を提供します。
- 自動化:リードの割り当て、メールの送信、タスクの作成、フィールドの更新などのタスクをユーザーが自動化できるため、より効率的でスケーラブルなアウトリーチが可能に。
Freshsales CRM のメリット
- 永久無料プランあり
- 導入や利用が簡単
Freshsales CRM のデメリット
- チームによっては高度な機能が不足している場合あり
- 他の CRM と比較してカスタマイズのオプションが限定的
Freshsales CRM の料金プラン
- ユーザーあたり月額15ドル(年次請求)
- 無料プランあり
- 21日間の無料トライアル
6. Zendesk Sell
おすすめの組織・チーム:すでに Zendesk Suite を使用している企業
Zendesk Sell は、生産性の向上、プロセスの合理化、営業チームのためにパイプラインの可視性を実現する営業 CRM ツールです。統一型プラットフォーム、リアルタイムのパイプライン管理、モバイルアクセシビリティを備えており、営業プロセスの最適化と営業実績の向上を目指す企業にとって貴重なツールとなります。
Zendesk Sell の主な機能
- パイプライン管理:営業パイプラインをリアルタイムで可視化し、正確な予測と制御を実現します。
- 統一型プラットフォーム:連絡先と案件の管理、アクティビティ追跡、リード生成、自動化などの機能を搭載。営業目標の継続的な達成をサポートするオールインワンの営業プラットフォームです。
- 統合機能:事業の要件に合わせて Zendesk をカスタマイズし、他のアプリやプラットフォームと統合して機能を強化できます。
Zendesk Sell のメリット
- iOS・Android アプリ
- メールアドレスから見込み客の情報を自動的に入力
Zendesk Sell のデメリット
- Constant Contact や Mailchimp などのメールサービスとは統合できない
- 見積もりや提案の機能がないので一部の企業には適切でない可能性あり
Zendesk Sell の料金プラン
- ユーザーあたり月額19ドル(年次請求)
- 無料プランなし
- 14日間の無料トライアル
7. SugarCRM
おすすめの組織・チーム:社内に開発チームを持つ大企業
SugarCRM は、営業、マーケティング、サービスチームを一つのプラットフォームでつなき、チームの生産性向上や収益増加、顧客のエンゲージメント向上を支援するツールです。オンプレミスとクラウドベースのウェブアプリで利用できるため、営業プロセスを加速しながら、見込み客や顧客とのやり取りをもっと効果的に行うことができます。
SugarCRM の主な機能
- 自動化:Sales Force Automation で営業プロセスの合理化と生産性の向上を実現します。
- カスタマイズ機能:ユーザーによる営業とマーケティングのプロセスに合わせたプラットフォームの調整が可能です。
- AI エンジン:AI を活用したリードコンバージョン、理想的な顧客プロファイル(ICP)、売上予測で案件の成立を加速します。
SugarCRM のメリット
- さまざまなサードパーティのアプリやシステムとの統合が簡単
- ワークフローの自動化と高度なレポート機能
SugarCRM のデメリット
- 設定が複雑なので習得に時間がかかる
- 特に高度な機能が付いた料金プランは比較的高額な場合も
SugarCRM の料金プラン
- 年間1ユーザーあたり月額49ドル(最少3ユーザー・年次請求)
- 無料プランなし
- 7日間の無料トライアル
8. Less Annoying CRM
おすすめの組織・チーム:中小企業の経営者・起業家
Less Annoying CRM は、中小企業向けに設計されたシンプルで使いやすく、お手頃な料金設定のソリューションです。平均的なアカウントのユーザー数は2.5人です。
Less Annoying CRM の特徴
- シンプル:使いやすいため、シンプルな CRM ソリューションを必要とする中小企業には理想的な選択肢です。
- お手頃:手頃な価格設定で、予算に制約がある中小企業でも利用しやすいのもメリットです。
- 連絡先管理を搭載:連絡先に関連する注意事項、ファイル、タスク、イベント、パイプライン情報をひとつの画面で確認できます。
Less Annoying CRM のメリット
- セットアップも使い方も簡単
- 他のアプリと統合して機能を強化
Less Annoying CRM のデメリット
- 大企業に必要な一部の高度な機能がない
- カスタマイズ機能のオプションが限定的
Less Annoying CRM の料金プラン
- ユーザーあたり月額15ドル(年次請求)
- 無料プランなし
- 30日間の無料トライアル
9. Pipedrive CRM
おすすめの用途:パイプライン管理
Pipedrive CRM は、営業と関係構築のプロセスを合理化するために営業担当者によって設計されたパイプラインを重視するプラットフォームです。使いやすさ、カスタマイズ機能、包括的な顧客サポートで最もよく知られています。
Pipedrive CRM の主な機能
- パイプライン管理:営業サイクルに合わせてパイプライン(ステージとフィールド)をカスタマイズ。リードの追跡、機会の特定、重要なアクティビティの測定などに活用できます。
- レポートとダッシュボード:営業と主なアクティビティに関する詳細なレポートを取得し、ダッシュボードで目標に対する進捗を追跡できます。
- 統合機能:350以上のサードパーティのプログラム、プラットフォーム、サービスを連携させて Pipedrive の機能を拡張することが可能です。
Pipedrive CRM のメリット
- 直感的なドラッグ&ドロップ、視覚的なインターフェース
- iOS・Android アプリ
Pipedrive CRM のデメリット
- 無料プランなし
- セキュリティルールとアラートはエンタープライズプランでのみ利用可能
Pipedrive CRM の料金プラン
- ユーザーあたり月額14.90ドル(年次請求)
- 無料プランなし
- 14日間の無料トライアル
10. Keap
おすすめの用途:マーケティングの自動化
Keap(旧名 Infusionsoft)は、CRM、業務の自動化、メールマーケティングのオールインワンのプラットフォームです。営業とマーケティングのプロセスの簡素化、個別の自動化、ユーザーが確実に成功に導くためのコーチングとサポートを提供して中小企業の成長を支援するように設計されています。
Keap の主な機能
- 顧客管理:新しいリードを収集し、顧客記録を整理し、その後のアクションをトリガーして、営業プロセスの中で対象顧客を滞りなく導くことができます。
- 自動化:パーソナライズされた自動化で定型的な業務プロセスとマーケティングキャンペーンを作成し、業務を進めながら時間を節約できます。
- 統合機能:メール、リード生成、専門アプリ、事前構築されたキャンペーンなど、パートナーレベル / 認証取得済み / サードパーティの統合機能を備えた2,500以上のプラットフォームやツールと連携可能。
Keap のメリット
- メールと SMS のマーケティング
- iOS・Android アプリ
Keap のデメリット
- セットアップと使用が初心者には特に難しい
- 特に高度な機能が含まれると料金が高くなる場合あり
Keap の料金プラン
- 月額159ドル(連絡先1,500件・2ユーザー・年次請求)
- 無料プランなし
- 14日間の無料トライアル
CRM ツールはどんなチーム向き?
企業によって顧客関係管理に必要とするものは異なります。企業規模に基づいて汎用的なツールから選んだり、業界固有の CRM を導入するなど、選び方や条件は場合により大きく異なります。
たとえば、汎用的な CRM ツールを使用すると、スタートアップや中小企業から大企業まで、会社の規模に関わらず次のことを行えます。
- 要件に合わせたカスタマイズ
- さまざまなチームや部門への適応
- より包括的な機能セットの利用
一方、業界固有の CRM ツールを使用した場合のメリットは次のとおりです。
- 業務に特化した機能を利用可能
- 業界の安全要件の遵守
- CRM ベンダー自体も業界専門知識が豊富
CRM ツールを利用している業界としては、以下のようなものがあります。
- 金融サービス:銀行、保険代理店、住宅ローン業者、ベンチャーキャピタル
- カスタマーサービス:ホテル、レストラン、弁護士、人材派遣会社
- 公共サービス:教育機関、医療機関、スポーツチーム、非営利団体
- 産業サービス:自動車、建設、製造、物流の会社
関連記事:小規模ビジネスに最適な CRM の選び方
CRM に必要な機能
ここからは、マーケティングとワークフローの自動化、営業管理、高度な分析などに加えて、CRM で利用すべきおすすめの機能をご紹介します。
- 連絡先管理:営業、マーケティング、サポート部門で管理している連絡先(顧客プロファイル、通信履歴などの関連情報を含む)を1か所で整理。不正確な情報の保管やミスを回避できます。
- パイプライン管理:リードの追跡、機会の管理、売上予測などの営業パイプラインを管理。カスタマージャーニーのステージを定義して、営業だけでなく、すべてのチームが同じ情報を把握できるようにします。
- ワークフローの自動化:フォローアップメールの送信や予約のスケジュール設定などの定型業務をなくし、営業チームやカスタマーサービスチームがより重要なタスクに集中できる時間を確保します。
- マーケティングの自動化:メールマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、見込み客の発掘などのマーケティングキャンペーン管理を支援します。
- カスタマイズ機能:カスタムフィールドの追加、カスタムレポートの作成、パッケージに含める機能または除外する機能の選択など、特定のニーズに合わせてツールを調整できます。
- 統合機能:メールマーケティングのソフトウェアや EC プラットフォームなどのアプリと連携して機能を拡張し、すべてを1か所で管理できます。
- モバイルアプリ:リモートワーカーや営業担当者、保険代理店などの現場ベースのチームが外出先でもデータにアクセスして更新する場合に便利です。
- 分析とレポート:販売とマーケティング活動に関するインサイトを企業に提供し、データに基づいた意思決定を可能にします。
- カスタマーサービス管理:ケースマネジメント、カスタマーサポート、分析などのカスタマーサービスのリクエストを管理できるようにします。
- コールセンター管理:単一のプラットフォームからコールセンターを運営できるようにします。
上記を参考に、組織やチームで固有のニーズを満たし、予算範囲に合致する CRM ツールを選びましょう。
monday sales CRM をはじめるCRM・ERP ツールを使用するメリット
CRM(顧客関係管理)と ERP(エンタープライズリソースプランニング)は、共に企業の業務管理と顧客とのやりとりの管理に役立たせることができますが、異なるソフトウェアソリューションです。どちらのツールも会社の業績を向上させることを目的としていますが、その目的やメリットは対照的です。
CRM ツールは、顧客とのやりとりと関係を制御するものです。マーケティング、営業、広告、顧客サービスなどのフロントオフィスのビジネス機能を支援しながらつながりを創出します。
主な用途:
- 顧客プロファイルの作成
- マーケティングキャンペーンの自動化
- セルフサービスリソースの構築
- カスタマーエクスペリエンスの向上
メリット:
- カスタマーサービスと満足度の向上
- 利益の増加
- 顧客維持の向上
- 分析の強化
- 効率改善
一方、ERP ツールは主に、人事、財務、サプライチェーンの運用などのバックオフィス機能を支援し、それらの機能をつなげる役割を果たします。
主な用途:
- 財務・業務システムとデータベースのリンク
- 企業の経営支援
メリット:
- 自動化による効率向上
- 財務・人事プロセスの一元化
- 生産性の向上
- 収益創出
いずれのツールにも、企業が情報に基づく意思決定をできるようにするという共通の利点がありますが、目的は異なるため互換性はありません。しかし、CRM・ERP ツールを導入することで顧客をより包括的に把握できるようになるため、組織全体のコミュニケーション、効率、精度が向上します。
CRM を選ぶ際に考慮したい5つのポイント
CRM ツールの機能と利点の一部を説明してきましたが、その中からニーズに合ったものを選べるように、それぞれの効率と効果における特徴をいくつか見ていきましょう。
1. 柔軟なワークフロービルダーを選択する
まず、導入する CRM ツールが既存のプロセス・業務に適合するかどうかが重要です。CRM の機能にあわせて企業側がビジネスを変えるといったその逆は当てはまりません。たとえば、monday sales CRM は、ドラッグ&ドロップで動かせる36種類以上のカラム、25種類以上のダッシュボードウィジェット、あらゆるユースケースに対応する200種類以上の既成テンプレートを使って完全にカスタマイズできます。
また、プラットフォーム内でノーコードのアプリを構築し、自分で作ったものを共有するユーザーのコミュニティからサポートを受けることもできます。これらの要素をいろいろ試して、アイデアに任せてあらゆるワークフロー、営業プロセスや操作方法をデザインできます。
リードの追跡、営業パイプラインの管理、顧客のオンボーディングなど、monday sales CRM を使用すると、完璧なワークフローを作ってすぐに使い始めることができます(ファイル共有もその一部です)。
2. 自動化で仕事の効率をアップ
自動化機能はもはや必需品のようなもので、これによる効率化は必要です。定型業務を自動化しない場合、時間を有効活用できなかったりミスが発生するリスクが生じます。
monday sales CRM などの CRM ツールなら何百種類ものノーコード自動化レシピを利用できるため、ワンクリックでセットアップが可能です。タスク、通知、アイテムの作成、ステータスの変更などを自動化できるため、シンプルなタスクをツールに任せて一番大事なことにフォーカスできます。
3. 売上の予測と追跡に投資する
CRM ツールには KPI を追跡するための堅牢な分析機能とデータダッシュボードも必要です。monday sales CRM には25種類を超えるダッシュボードウィジェットがあり、事業の中で最も重要な情報を視覚化し、不要なデータを削除できます。
たとえば、チャートウィジェットは個々の営業担当者が獲得した売上と手数料を追跡するのに役立ちます。
次のようなダッシュボードで業務に関する情報を視覚化できます。
2020年上旬以来、サイバー犯罪は300%増加しました。CRM ツールには顧客に関する重要な情報が含まれています。その情報が安全でないと顧客の信頼が失われてしまい、事業に悪影響が及ぶことになります。特定のソフトウェアを選択する前に、それが最も一般的なセキュリティ標準と認定に準拠していることを確認してください。
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の最も厳格なグローバルセキュリティ標準としては、ISO/IEC 27001:2013 などが挙げられます。
5. 統合機能で途切れないコミュニケーションを
CRM の機能をフル活用するために、導入を検討中の CRM ツールが社内の既存システムやアプリと統合できることを必ず確認しましょう。ここでは、顧客関係、事業プロセス、ユーザーエクスペリエンスを強化するために役立つ人気のアプリをいくつかご紹介します。
- DocuSign:署名文書の送信、すべての文書の一元的な保管、リアルタイムでの契約状況の追跡が可能です。
- Aircall:電話での会話を実用的な顧客データに変換し、CRM から保存、整理、活用できるようにします。
- Mailchimp:メールマーケティングと自動化のプラットフォーム。すべての顧客や見込み客にメール、招待状、リマインダーを送信できるようになります。
- Zendesk:カスタマーサービスとエンゲージメント向けのビジネスソフトウェアを構築します。ヘルプデスクシステムでは、さまざまなチャネルからの顧客チケットを管理・整理できます。
- Slack:アプリ、ユーザー、データをつなげるオンラインコラボレーションのプラットフォームです。すべてのコミュニケーションを1つのチャネルにまとめて生産性を向上させ、無駄な時間を減らします。
- Zoom:バーチャル会議、チームチャット、ホワイトボード、音声通話、マルチデバイスのウェビナーを備えたコミュニケーションとコラボレーションのプラットフォームです。
monday sales CRM では200種類以上の統合機能とアプリを使用して業務をスムーズに進めて、情報の一元化、共同作業を促進することができます。
monday sales CRM をはじめるmonday sales CRM ツールで営業活動の効率をアップ
CRM プラットフォームは事業の成長に役立つのは間違いありませんが、適切なプラットフォームを選ぶには慎重な検討が必要です。
リード、見込み客、顧客を管理でき、見やすく直感的でフルカスタマイズできる CRM プラットフォームをお探しなら、monday sales CRM をおすすめします。パイプラインの管理、営業プロセスの自動化、コミュニケーションの合理化、収益の向上に役立つほか、営業サイクル全体に関する貴重な洞察を得ることができるようになります。
monday sales CRM は、G2 のソフトウェア評価プラットフォームで4.6/5の評価を受けており、セットアップだけでなく操作も簡単な点で多くのユーザーに評価されています。ヘルプが必要な場合は、弊社のチームがすばやくサポートいたします。
14日間の無料トライアルでぜひお試しください。
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