Skip to main content Skip to footer
開発

開発を効率化する重要なポイント|遅れの原因と改善策を解説

monday.com ブログ編集部 11 分 で読めます

開発の現場では、タスクの確認待ちや情報不足といった小さな遅れが積み重なり、プロジェクト全体の進捗を鈍らせることがあります。こうした状況が続くと、チームへの負荷が増え、本来開発に注力すべき時間が削られてしまいます。

さまざまな業界で人手不足が深刻化する今、限られたリソースでも安定して開発を進める仕組みづくりは欠かせません。日々のムダをなくし、仕事の進め方を整えることは、チームだけでなく個人の成果を高めるためにも役立ちます。

本記事では、開発が滞りやすい理由を整理しながら、効率化に向けた重要なポイントと具体的な取り組みを紹介します。まずは、なぜ効率化が必要なのかを確認し、課題の根本的な原因を探っていきましょう。

開発の効率化を阻む要因とは

開発が思うように進まない理由は、一つとは限りません。日々の作業の流れ、チームの体制、個人の働き方など、複数の要素が重なり合って生まれるものです。だからこそ、どこに時間のムダが潜み、どのような環境が開発を止めてしまうのかを整理しておくことが大切です。

このセクションでは、開発の進みを遅らせる要因を3つの観点で整理し、後の改善策に繋がる土台を準備します。

要因① ムダな時間が多い

開発の現場では、ほんの小さな遅れが積み重なり、気づくと作業の流れが滞ることがあります。例えば、実装を進めるエンジニアが、仕様を確認するためにプロジェクト担当者へ送った質問の返答を待つ間は、次の作業に移れません。

こうした待ち時間は想像以上に蓄積されやすく、結果として全体の進捗に影響することがあります。

また、開発が長期化して、実際のリリース時期と市場の動きが合わなくなることもあります。市場の変化は早く、リリースが遅れるほど機能の価値が下がりやすくなるため、少しの遅れも軽視できません。

こうした背景を考えると、日々の中に潜んでいるムダを早期に取り除き、作業の流れを整えておくことが、結果的に大きな遅れを防ぐ近道になります。

要因② リソースが不足している

経済産業省の2019年の調査では、2030年には IT 人材が最大で約79万人不足すると試算されています。(*1)需要に対して働き手が足りない状況では、人数を増やすだけでは対応しきれません。

そのため、少人数でも安定して開発を進められる仕組みづくりが欠かせなくなっています。情報を整理し、タスクの流れを整えるだけでも、作業に取りかかるまでの迷いが減り、一人ひとりの生産性を高めることができます。

こうした工夫が、これからの開発チームにはより求められるでしょう。

*1 IT 人材需給に関する調査 | 経済産業省

要因③ エンジニアの実力を発揮できる環境が整っていない

効率の悪さは、チームだけでなくエンジニア個人にも影響します。開発が混乱した状態が続くと、火消し対応やバグ修正に追われる場面が増え、落ち着いて新しい技術に触れたり、設計に挑戦したりする機会が少なくなってしまいます。

こうした状況が続くと、エンジニア個人の成長の幅は狭まってしまうでしょう。

その一方で、環境が整っていれば本質的な開発に時間を割けるため、設計や実装に取り組んだ成果が見えやすくなります。自分の強みを活かし、評価にも繋がるため、次のキャリアに進むための力に変わるはずです。

開発を効率化するために必要な3つのポイント

開発がうまく進むかどうかは、作業そのものだけで決まるわけではありません。タスクの優先順位やチームの連携、個人の作業習慣など、複数の要素が重なり合って進みやすさが生まれます。だからこそ、プロジェクト・チーム・個人という3つの視点で見直すことが大切です。

ここからは、開発を効率化するために改善すべき3つのポイントを紹介していきます。

プロジェクトの進め方を見直す

プロジェクトの進め方が整理されていないと、作業を始めた時点で迷いが生まれやすくなります。何から取りかかれば良いかわからず、途中で立ち止まってしまうためです。

一方で、作業の最初に「やること」と「確認する順番」をそろえておくだけでも、開発はぐっと進めやすくなります。全体の流れが見えていると、次に何をすべきか判断しやすくなるためです。

実際にプロジェクトがつまずきやすい場面としては、次のようなものが挙げられます。

  • ゴールが曖昧:どのような状態を目指すかが決まっていない
  • 作業内容がざっくりしすぎ:何をどこまでやれば良いかがわかりにくい
  • レビューが遅い:仕上げ段階でまとめて直すことになり、手戻りが増える

こうした点を事前に把握しておくだけでも、作業の迷いは起きにくくなるでしょう。

チームの連携・情報共有を整える

情報が複数の場所に散らばっていると、必要な内容を探すだけで時間がかかります。ほかにも、連絡手段が統一されていない場合、共有漏れや認識のずれが起きてしまいます。

このように、タスク管理や資料の置き場所、連絡ルールなどを決めておくことが重要です。共有場所が整うだけで確認の手間が省かれ、チーム全員が本来の作業に即座に取りかかれるようになります。

情報共有の改善例は次の通りです。

Before資料が個人ごとに保管され、内容の最新版がわからない
After更新履歴がわかる共通スペースに統一し、誰でも同じ情報を確認できるようにする
Before連絡手段がチャット・口頭・コメントなどバラバラ
After案件ごとに使う連絡チャネルを決め、やりとりを一元化する

こうした小さな整備が、チーム全体の連携を支える基盤となります。

エンジニア個人のやり方を少しずつ改善する

個人の作業スタイルを一気に変える必要はありません。日々の中で取り入れられる小さな工夫で、開発プロセスの効率化を図っていきましょう。

例えば、つまずいた内容を短くメモしておくと、同じところで迷いにくくなり、作業の見直しにも役立ちます。他にも、作業を細かく区切っておくと「まず何をすれば良いか」が一目でわかり、取りかかりやすくなります。小さな完了を積み重ねることで進捗もつかみやすくなり、結果として集中しやすい状態をつくることができるのです。

このように、自分の作業パターンを振り返ることで、どの時間帯に進みやすいか、どの作業が滞りやすいかが見えてきます。こうした気づきは、短時間でも成果を出す働き方を支えてくれます。

【4タイプ別】開発の効率化に役立つツール

開発では、アイデア整理からコードの作成、チームでの共有まで、さまざまな作業が同時に動きます。各場面で役立つツールを取り入れることで、迷う時間や手戻りを減らし、開発にかけられる時間を増やしましょう。

ここからは、作業の流れごとに、4つのタイプに分けておすすめのツールを紹介します。

① アイデア整理・設計

開発の最初の段階では、「どのような機能にするか」「どのような流れで動くか」をまとめていく作業が欠かせません。ここが整理できていないと、後から説明の食い違いが起きたり、設計をやり直したりすることが増えてしまいます。

図やメモを使って考えを整理しておくことで、プロダクトの全体像が見えやすくなり、迷う時間を最小限に抑えることができます。まとめかたはさまざまですが、それぞれ次のような用途で役立ちます。

  • 図解:画面構成やフローを簡単な図でまとめる
  • メモ整理:仕様のメモを一つの場所に集める
  • 構造化:情報を整理し、作業の順番を決めやすくする

ここでは、初期段階で役立つツールを二つ紹介します。

Excalidraw(エクスカリドロー)

(画像参照元:Excalidraw)

手書きのスケッチのように描けるホワイトボードツールです。線を引いたり、箱を書いたりするだけで簡単な図が作れるので、「とりあえず頭の中を出してみたい」という場面に向いています。

draw.io(ドローアイオー)(画像参照元:draw.io)

フローチャートや図をきちんとした形で作れるツールです。

例えば、「処理の順番を整理したい」「どのような画面が必要か書き出したい」といった場面で役立ちます。ドラッグ&ドロップで図が作れるため、専門知識がなくても扱いやすいのが特長です。

初期の段階でやりたいことを見える化しておくと、後から「言われていた内容と違った……」という手戻りを防ぎやすくなります。こうしたツールは、上流工程をスムーズに始めるための手助けになってくれます。

② コードを書く・チェックする

コードを書く作業には、意外と「繰り返し」「確認」「細かい修正」が多く含まれています。これらをすべて手作業で行うと時間がかかり、開発に集中しにくくなってしまいます。

ここで紹介するコード補助ツールを使えば、最適な書き方や整理方法を自動で示してくれるため、定型作業にかかる時間を減らし、より重要な開発に力を向けやすくなります。

これらのツールは、次のような場面で役立ちます。

  • 書き方の補助:もっと短くかける方法を提案してくれる
  • ミスの発見:見落としやすい部分を自動でチェック
  • リファクタリング:繰り返しの処理を整えて読みやすくする

Sourcery(ソーサリー)

(画像参照元:Sourcery)

Python のコードを自動で「読みやすい形」に整えてくれるツールです。難しい操作は必要なく、書いたコードを改善するヒントを出してくれるため、学びながら質を上げやすくなります。

Windsurf(ウィンドサーフ)

(画像参照元:Windsurf)

AI がコードの続きを提案してくれるツールです。入力途中の意図をくみ取って補完してくれるため、調べ物にかかる時間を減らし、実装をスムーズに進められます。

こうしたツールは、「どこから書き始めれば良いか」と迷う場面でも助けになり、作業全体のスピードを底上げしてくれます。

③ 生成AIで作業スピードを向上する

調査やコードの書き方に迷ったとき、生成 AI は短時間でヒントを出してくれる心強い存在です。文章の意味を読み取って提案してくれるため、初心者でも使いやすいのが特長です。

ただし、「すべてをAI任せにする」のではなく、あくまで補助的に使うのがポイントです。AI が出した答えを参考にしながら、自分の理解に繋げていくことで、学びと作業効率の両方を高めることができます。

これらのツールは、以下のような場面で役立ちます。

  • コードの書き方に迷ったとき: AIが例を示してくれる
  • 調査や比較をしたいとき: 必要な情報を短時間でまとめてくれる

GitHub Copilot(コパイロット)

(画像参照元:GitHub Copilot)

AI が隣でペアプロしてくれるような感覚で、コードを補完してくれます。書き始めの迷いが減り、作業を進めるきっかけづくりに便利です。

Cursor(カーソル)

(画像参照元:Cursor)

AI と対話しながらコードを書けるエディタで、「この部分を改善したい」と指示すると、修正案をまとめて提示してくれます。複雑な作業もサポートしてくれるため、初心者の理解を助けます。

生成 AI をうまく使うことで、調査や試行錯誤の時間を短縮し、本質的な作業に集中しやすい環境を作れます。

④ チームで仕事を進めやすくする

チームで開発を行う場合、担当や進捗がわからないまま進めてしまうと、確認作業が増えたり、相談のタイミングを逃したりしがちです。情報が一つの場所にまとまっているだけでも、ぐっと作業しやすくなります。

特に、チーム内での行き違いを減らし、開発を止めないためには、次のような機能が役立ちます。

  • タスク管理: 担当や期限を共有し、進捗を把握できる
  • 要件整理: 仕様やメモなど、決まった内容を一つの場所にまとめられる
  • 進行の見える化: かんばんやガントチャートで流れを確認できる

こうした機能は、開発でも特に重要な「上流(進め方の整理)」と「中流(情報共有)」の効率化に繋がります。最近では、これらの作業を一つのツールでまとめて扱えるサービスも増えてきました。

monday.com

その代表例として挙げられるのが、monday.com です。monday.com は、タスク管理や要件整理、進行の見える化を一つの画面で行えるため、チーム全員が「いま何が動いているか」を把握しやすくなります。画面の構成はシンプルで、タスクの更新や並び替えもドラッグ&ドロップで操作できるため、ツールに慣れていないメンバーでも扱いやすいのが特長です。

かんばんやガントチャートなどのビューを切り替えながら、「どれを先に進めるべきか」といったタスク同士の繋がりも管理でき、チームとして進行をそろえやすくなります。こうした仕組みは、開発の流れを安定させたい場面で大きく役立つでしょう。

さらに、開発チーム以外の部署とも情報を共有しやすい点も魅力の一つです。同じ画面を使って状況を確認できるため、コーポレートや営業、経理など、普段は別の業務を担当しているメンバーともスムーズに連携できます。

開発フェーズが進み、エンジニア中心の管理が求められるようになった場合には、特に開発向けに特化した製品である「monday dev」を選択する、という使い分けも可能です。

最初は全チームの共通言語として monday.com を使い、必要に応じて monday dev を取り入れることで、ツールがプロジェクトの成長を邪魔しにくくなります。

今すぐmonday.comを試してみる(14日間無料)

2週間で効果を出すための小さな改善ポイント

開発の効率は、大きな仕組みを変えなくても、日々の進め方を少し見直すだけで改善できます。

ここからは、今日から無理なく始められる小さな取り組みを紹介します。2週間ほど続けてみると、作業のしやすさにきっと変化が感じられるはずです。

タスクの書き方を変える

タスクの書き方を少し変えるだけで、1日の進めやすさは大きく変わります。タスクの粒度が大きすぎると、何から始めれば良いか判断しにくくなるためです。

タスクを細かく分けて「何をすれば終わりなのか」がわかる形にしておくと、作業を始めやすくなります。

例えば、次のように更新すると良いでしょう。

Before
「API を改善する」

After
「レスポンスを整理する(エラー時の内容をまとめる)」
「不要なパラメータを削除する」
「成功時の例を追加する」

このように、タスクを一つずつ実行できる形にしておくと、迷う時間が減り、進捗もつかみやすくなります。

つまずいたことを1日3行でメモ

作業の中でつまずいた部分を短く書き残しておくと、次に同じ場面に出会ったときに迷いにくくなります。長い文章を書く必要はなく、簡単に振り返りができることが大切です。

メモの例としては、次のような書き方があります。

⚫︎つまずいた場所: API のレスポンス処理で作業が止まった
⚫︎原因: 正常時とエラー時の返り値の違いがわからなかった
⚫︎今後の対応: 仕様を読み直し、実際のレスポンスを確認して整理する

この3点を1日3行で残すだけでも、自分の作業パターンが見えやすくなり、改善に繋がります。

開発をスムーズに進めるツールを一つだけ試す

例えば、設計の整理が苦手な人や、コードを書くときに迷いやすい人なら、それを補ってくれるツールを選ぶと効果が感じやすくなります。コード補助ツールや図解ツールなど、自分の弱点を支えてくれるものを選ぶのがおすすめです。

ツールを選ぶ際には、以下の点を意識してみてください。

  • 今の作業で特につまずいている場面を助けてくれるか
  • 簡単に操作できて、すぐ使い始められるか
  • 最初の数日で「少し楽になった」と感じられるか

一つのツールで小さな成功体験が積み重なると、効率化を続けるモチベーションにも繋がります。

作業の早い段階でレビューや相談をしてみる

作業の初期段階で、仕様を知っているメンバーや先輩エンジニアに確認してもらうと、進め方のズレに気づきやすくなります。

相談するときは、次のような聞き方を試してみると良いでしょう。

  • 「この方向性で合っていますか」
  • 「最初の部分だけ確認していただけますか」
  • 「不安な点が一つあるので、意見をもらいたいです」

小さな相談を早めに行うだけで、作業全体がスムーズに進みやすくなります。

小さな改善の積み重ねが開発効率を底上げする

開発の効率化は、劇的な変化よりも、日々の中で続けられる小さな改善によって支えられます。個人の工夫が増えると、チーム全体の動きも整い、開発のスピードが自然と安定していくでしょう。これは大掛かりな改革をしなくても実現できる、現場にとって続けやすい形の取り組みです。

今日紹介した取り組みの中から、まずは一つだけ選んで試してみてください。最初の小さな一歩が、確実に次の改善に繋がり、結果として開発の流れ全体を底上げする力になります。

こうした改善を無理なく続けるためには、作業や情報を一箇所にまとめられる環境があると便利です。monday.com は、進め方の整理や共有をシンプルに行えるため、「まずは整えるところから始めたい」というチームにとって、試しやすい選択肢の一つといえるでしょう。

今すぐmonday.comを試してみる(14日間無料)
開発を効率化する重要なポイント|遅れの原因と改善策を解説

本記事は、タスク管理・プロジェクト管理のノウハウを発信する編集チームが執筆しています。

無料で始める