株式会社3D Printing Corporation
のチームが、monday.com work management と sales CRM を使って
業務プロセスを一元管理し、伝達ミスや業務の滞りを解消できた理由とは？

株式会社3D Printing Corporation は、デジタルで既存の製造業のサプライチェーンをかえていくことを目標に、3D プリントに関する技術を活かしたサービスを提供している企業です。主な事業としては設計エンジニアリングサービス、受託製造、機器販売という3つを展開しています。

3D プリントのみならず、従来加工製法も取り入れたトータルソリューションを提供している点が特徴で、お客様とのコミュニケーションやサポートにも力を入れています。

今回は、同社の営業担当を務める武田 頭磨（たけだ とうま）さんにお話を伺いました。

会社の事業は上記の通り大きく3つに分かれているものの、3D プリンターのプロセスを事業として分けたのみで実際はすべてつながっています。そもそも一気通貫でつながる必要があるものが、プロジェクト管理上の形態上できていない状態でした。

武田さんが入社時は業務の管理に複数のツールを使用していたため、分断されたそれぞれのタスクをつなぐためにどうしても手動で作業する必要があり、その分の労力が発生していました。

株式会社3D Printing Corporation（以下「3DPC」）ではもともと、Slack やその他の CRM ソフトウェアなどを使用して日々の業務を管理していました。

複数のツールが存在したため、「いっそ API で全部つなげてしまおう」という案も出たそうですが、ベンチャー企業は日々目まぐるしい変化を遂げています。ビジネスの状況が急速に変化する中で、ツールもそれに柔軟に対応できる必要がありました。

そこで、柔軟性が高く幅広い機能を備えたプラットフォームを導入し、これまでバラバラだったプロセスをひとつにできないか？というニーズが出てきたのです。


「複数のツールを使っていると、どうしても従業員ごとの熟練度や使用頻度が均一になりにくく、社内のバランスも崩れてしまいます。業務管理のプラットフォームを刷新するにあたって、一番労力が少なく、迅速に移行できるオプションを探していました」（武田さん）

monday.com 導入の決め手となったのは、まず「扱いやすいツールであること」と、「柔軟なカスタマイズ性」だったと語る武田さん。

どれだけ便利なツールであっても、社内で誰も使わなければ意味がありません。そのため、選定にあたっては欲しい機能が揃っているかどうかと使用時のハードルの低さを重視し、導入を決めた後は使用を浸透させるための社内施策に力を入れたそうです。

「これまで使っていたツールは誰でも簡単に使えるものではなく、プログラマーやコーディングが分かる人がいてはじめてカスタマイズができるといった仕様がほとんどでした。monday.com のようにコード不要ですぐに使い始められるものは珍しかったですね」（武田さん）

当初、使い始めた社員からも「シンプル」「直観的」「使いやすい」といった好意的な意見が上がり、以後の業務の管理は monday.com にすべて統一するように。必要に応じて他のツールと直接つなげられたり、Excel や CSV 形式でのインポート / エクスポートができる点も評価いただいています。

・商品の生産ラインの管理効率化

・お客様にお届けするリードタイムの短縮を実現

上記の工夫も然りですが、まったく新しいツールだったにも関わらず、3DPC 社では現在、社員の方全員に monday.com をご利用いただいています。オンボーディングにもそれほど時間はかからなかったそうですが、その秘訣は何なのでしょうか？

「monday.com の便利な使い方などを紹介するシートを使用して、使用方法を周知させました。また、Slack に慣れている社員が多いので “Slack と形式は一緒で、もっと便利になるから！” という形でモチベーションを上げられるよう工夫しましたね」（武田さん）

現在はボード上でワークフローを自動化し、会社全体の業務プロセスの管理にご活用いただいています。ほぼ全員が勤務中に monday.com の画面を開いている状態なので、ベルマークのアイコンや Inbox を常に確認し、日々のコミュニケーションを効率的に行うことができているそうです。 これにより、特に役立ったのが「情報の欠落」回避です。伝達ミスによる滞りをなくし、商品の生産ラインの管理効率化や、お客様にお届けするリードタイムの短縮を実現することができました。

このような業務プロセスのデジタル化が功を奏し、3DPC 社は先日取得した業務プロセスの認証で紙の資料をほとんど提出せず、monday.com のデータを提出して審査に合格するという快挙を成し遂げています。

今回、monday.com を全社で導入するにあたって武田さんはさまざまな工夫を行ってきました。

一番のポイントは「難しくしすぎない」こと。 システムをがっちり組める人がツールを構築するともちろん凄いものができますが、その社員しか操作できないといった状態になりかねません。上記の通り、同社はスタートアップならではの急速な変化に日々対応しなければならないため、高度だが煩雑なシステムよりは「すべての人が使えて、柔軟に組み替えられる」ことにより重点を置いています。

monday.com を導入してからは、日々の細かなコミュニケーションもすべてプラットフォーム上で行うよう業務プロセスを変化させてきました。これまで口頭で「これ終わったのでお願いします」と伝えていたこともすべて monday.com 上のアップデートでやり取りします。こうすることで状況の追跡も容易になり、記録も残るために重要事項の見逃し回避につながりました。

また、これまでのツールで必要以上に作りこまれていた箇所をこの機会に整理して、スリムな状態で monday.com を活用できるように工夫しています。

「ディテールにこだわりすぎると見逃してしまう本質もあるので、そこを今回思い切って削っていきました」（武田さん）

今後は、自社の業務フローに monday.com をまた違った形で組み込んでさらなる効率化に取り組みたいと話す武田さん。ご自身もコーディングの知識があり、日々プロセスやワークフローを設計されている武田さんならではの画期的なアイデアをお話しいただきました。

「業務としてソフトウェアの開発も実施しているので、将来的には monday.com をうまくそのソフトと連携させて利用できないかと考えています。たとえば、商品情報を管理するデジタル倉庫ソフトで、商品の受注から管理まで製造工程に関わるところすべてを monday.com で API のようにつなげて管理することができれば理想ですね」（武田さん）

また、今後 monday.com の導入を検討されている企業様へのアドバイスもいただきました。長年、業務管理に苦労しているがなかなか良いツールが見つからなかったという企業様、または自社の業務プロセスを俯瞰的に棚卸しして、最適化したい場合は monday.com の導入コンサルティングを提供しているパートナーがお役に立てるかもしれません。

「プログラミングが必要ないので、すぐにプロセスを管理されたい場合にはおすすめです。また、導入時にはプロセスを俯瞰して見ることができる方がいらっしゃれば尚良いですね。プロセスの設計をうまくできれば単なる To Do リストに留まらず、 monday.com の機能をより活かすことができると思います。さらに、現実と乖離しないワークフローを作るためには、社内の各部署や人とより深いコミュニケーションを取り、それぞれの現場の特性やニーズを深堀りすることも大切です」（武田さん）